基本的なゲーム部分は前作『ワールドスタジアム2』と同様ですが、かなり作り込まれています。私が遊んだことがあるファミスタ&ワースタシリーズでは、最高のクオリティであると確信しています。前作との相違点や記録などを書きたいと思います。
ここでは、前作『ワールドスタジアム2』から改良された部分について、簡単にまとめています。コンピュータによる選手の操作を中心として書いています。
雑誌のレビューでも書かれていましたが、かなり改善されています。打球に対して、回り込んで捕球するといった技術もきちんと身についています。
また、挟殺の技術も向上しています。前作に比べて、上手な人間が操作するときの方法に近くなり、塁間に挟まれたら、かなり俊足でないと逃げられなくなりました。
俊足のランナーが塁上にいますと、コンピュータでも牽制球を投げてきます。私が遊んだファミスタ&ワースタシリーズでは、初めての経験です。前述したように挟殺技術も高いですから、牽制されたら逃げ切ることは至難の業です。
といっても、ナムコスターズのピノクラスの俊足選手でしたら、牽制されてもそのまま次の塁に走ればセーフとなってしまう場合があったりします。
前作と違って、俊足選手ではちゃんと盗塁を試みるようになりました。また、こちらの隙を突いた走塁を行ってくるようになりました。
例えば、ランナーが一塁にいて外野フライを捕った場合、返球するなら一塁か二塁です。が、うっかりバックホームしてしまいますと、その間にランナーは二塁に向かってスタートを切ってしまいます。結果、タッチアップを許してしまうことになります。
これはコンピュータと人間共通の話ですが、実際のプロ野球での飛び方に近くなっている印象を受けます。例えば、外野前でワンバウンドするようなヒットが、前作と比べて多く出るようになったと思います。
こちらも共通ですが、前作と比べてサードの守備範囲が広くなった気がします。前作では、ショートがかなりの範囲の打球をフォローできたのですが、今回はサードに捕らせないと外野に抜けるような打球が、結構飛ぶようになりました。
前作で問題となった部分は、一通り修正されたかと思います。また、実際のプロ野球での試合感覚に近づけようとした印象があり、好感が持てる部分です。
あと、こちらは何となくなのですが、従来の伝統である『打高投低』の傾向を修正しようとした印象も受けました。こちらが打つときにヒットを打ちづらくなった感じがしますし、コンピュータの打者も釣り球に引っ掛かることが多くなった気がします。
今回は発売前から、千葉ロッテでペナントレースを遊ぼうと考えてまして、前作同様に完全試合の達成を目標の一つとしていました。実際、練習としてオープン戦や10試合のリーグ戦を遊んだあと、千葉ロッテを選択してペナントに挑みました。
が、通称『ジョニー』こと黒木投手を起用して、いきなり
開幕試合で達成
できてしまいました。以下はその簡単な記録になります。
投手名 投回 打者 球数 安打 三振 四死 失点 自責点 防御率 勝敗数 黒木 9 27 63 0 8 0 0 0 0.00 1勝0敗 基本的に、外角を突くピッチングを続けていきました。最高148kmの速球が使えるだけに、前作で達成したときよりも三振を多く取ることができました。球数も若干増えましたが、スタミナは問題ありませんでした。
順 守 選手名 走 肩 守 1 遊 小坂 S A S 2 右 平井 C C C 二 酒井 C B B 3 二 堀 A B C 中 4 三 初芝 D D B 5 指 ボーリック E − − 6 左 大村 C C C 7 一 福浦 C C D 8 捕 清水 C B C 9 中 諸積 B C C 右 センターの足とショートの肩は、前作と同じく鍵を握る要素かと思います。先発のセンターには諸積選手を、後半の守備固めではより俊足な堀選手を起用しました。
チーム 1 2 3 4 5 6 7 8 9 計 千葉ロッテ 0 1 0 0 0 0 1 0 0 2 オリックス 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 前述した通り、従来の『打高投低』な傾向が弱まった印象があります。それでもヒットは出たのですが、前作の感覚で走塁してアウトになってしまう場面もいくつかあり、あまり得点には結びつきませんでした。
思わぬ形で完全試合が達成できてしまいましたが、チーム最年長『いぶし銀』の
園川投手で完全試合
という目標が残っています。中継ぎ投手として登録されているのですが、今後はこれを目指して続きを楽しみたいところです。達成できましたら、このページを再度更新しようと考えています。