株式会社キッドが発売していた『infinity』シリーズについて、ネタばれ『なし』で経緯と各種作品を紹介することを目的としています。機会を見つけて手を入れていきます。
永劫の哀しみにピリオドを。
大学のゼミ合宿で向かったのは美しい砂浜と不思議な言い伝えのある小さな島だった。そこに訪れた時から始まる哀しい夢と不可解な現象、そして繰り返す悲劇。手に握られた鈴の音が意味するものと合宿の真の目的とは……。出会った全ての人の未来のために、今すべてを解き放つ……。
−KID BEST 公式ビジュアルブックより−
インフィニティシリーズ第一作です。『Memories Off』に続くオリジナル作品でしたが、初期ロットに特定のルートへ進むことができない不具合があったため、ソフトの交換やメモリーカードの書き換えサービスが実施されました。
いづみキュア・優夏キュアのルート『だけ』が収録された、ネオジオポケットカラー版です。『Memories Off Pure』に続いて発売された携帯ハード向け作品です。
ファミ通.comの紹介
作品の名前が『Never7』と変化したドリームキャスト版です。『infinity』と比較すると『いづみキュア』のシナリオやイベントグラフィックが追加されています。また、初めて『アペンドストーリー』が導入され、優夏キュアも追加シナリオとして公開されました。2002年5月23日(木)には『ドリコレ』として再発売されています。
ドリームキャストより高い800×600の解像度に対応したWindowsへの移植版です。Windows版独自のアペンドストーリーもダウンロードできます。
プレイステーション2への移植版です。優夏キュアを含めたアペンドストーリーも標準搭載されていますし『infinity』発売以降のイラストも追加されています。
株式会社サクセスから再発売された『Never7』のプレイステーション2版です。今回初めて収録される宣伝用イラストが追加されているとのことです。
SUCCESSの公式ページ
株式会社サイバーフロントが再発売した『Never7』です。プレイステーション2版は『SuperLite 2000』と同一の内容が収録されているとのことです。
SUCCESSの公式ページ
株式会社サイバーフロントによるプレイステーション・ポータブルへの移植版です。オープニングとエンディングの楽曲は、Asrielが新たに手掛けています。
『Memories Off』の登場人物とポンジャンを遊ぶゲームですが、ある条件をみたすと『川島優夏』が、ともに行動する相手として選択できるようになります。
WonderSwanWebの紹介
KID作品の登場人物とポンジャンを遊ぶゲームです。『infinity』からは『川島優夏』と『樋口遙』が出演していまして、描き下ろされたイベントグラフィックも。
『infinity』の原画・CG集ならびにアクセサリ集です。一時は売り切れていましたが、2003年5月に再発売されたため自己破産までは通信販売で入手できました。
かつて交わした約束と。
いつか還るべき場所へ。
水深51mの海中に建設された近未来海洋テーマパーク“LeMU/レミュウ”に閉じ込められた男女7人。崩壊まで残されたのはたった119時間……。徐々に無くなっていく食料・水・酸素と、新たな驚異・未知のウィルス。彼らには、次々と起こる危機を助け合いながら乗り越えるしかなかった。脱出への道を探して……。
−KID BEST 公式ビジュアルブックより−
インフィニティシリーズとして発売されました。同時発売されましたが、ハードウェア性能による演出方法や文章を表示するフォントなど、いくつか小さな違いはあります。
イベントグラフィックや立ち絵などが追加された『Premium Edition』です。デスクトップアクセサリ機能も収録されています。
Windows版『Premium Edition』が逆移植されました。なお、プレイステーション2版はCEROの年齢区分『15歳以上対象』が表示されています。一方、ドリームキャスト版は2004年11月11日(木)に『ドリコレ』として再発売されました。
株式会社サクセスから再発売された『Premium Edition』プレイステーション2版です。販促用テレカ画像や設定資料のラフ画などが新たに追加されたとのことです。
SUCCESSの公式ページ
かつてCD-ROMで発売されていた『Premium Edition』のDVD版です。パッケージがDVDトールケースになって、ジャケットも滝川悠さん描き下ろしイラストとのことです。
株式会社サイバーフロントの『Premium Edition』再販版です。プレイステーション2版は『SuperLite 2000』と同一の内容が収録されているとのことです。
SUCCESSの公式ページ
株式会社サイバーフロントによるプレイステーション・ポータブルへの移植版です。オープニングとエンディングの楽曲は、今井麻美さんが新曲を歌っています。
『完全リメイク』とのことで、新たな要素が追加されたXbox 360版です。オープニングテーマはAsrielのKOKOMIさんで、エンディングテーマは今井麻美さんの楽曲です。
5pb.の公式ページ
ワタシを殺す、記憶の迷路
小型旅客機HAL18便の墜落によって極寒の雪山に投げ出され、極限の避難生活を余儀なくされるこころたち。一方、屋上から転落した悟の言葉によって、謎の殺人鬼の存在が明らかとなったスフィア。
−Remember11 −the age of infinity− 設定解説ファンブックより−
シリーズ最新作として、2004年3月に発売されました。ふたりの主人公が存在して、それぞれに舞台の異なる物語が待ち構えています。『Premium Edition』と同じようにCEROの年齢区分『15歳以上対象』が表示されています。
株式会社サクセスから再発売された『Remember11』です。リバーシブルジャケットに加えて、描き下ろしイラストや未使用イラストが新たに7枚収録されるとのことです。
SUCCESSの公式ページ
株式会社サイバーフロントの『Remember11』再販版です。プレイステーション2版は『SuperLite 2000』と同一の内容が収録されているとのことです。
SUCCESSの公式ページ
株式会社サイバーフロントによるプレイステーション・ポータブルへの移植版です。オープニングとエンディングの楽曲は、宮崎羽衣さんが新曲を歌っています。
本編に引き続き発売されたデスクトップアクセサリで、通信販売で入手できました。壁紙集やスクリーンセーバーなどが収録されています。
インフィニティシリーズを手掛けた打越鋼太郎さん、阿保剛さんに加えて『Ever17』の滝川悠さんが参加されています。株式会社サイバーフロントから発売されます。
KIDの公式ページ
特典情報
ファミ通.com / 電撃オンラインの紹介
アマゾン専売で扱っている移植版です。アマゾン以外で『12RIVEN』のWindows版を入手したい場合は、スペシャルBOXの『infinity plus』を注文することになります。
Amazonのゲーム紹介
滝川悠さんによる紹介
株式会社サイバーフロントによるプレイステーション・ポータブルへの移植版です。オープニングとエンディングの楽曲は、榊原ゆいさんが新曲を歌っています。
『12RIVEN』までインフィニティシリーズ4作品をコンプリートしたスペシャルBOXです。同梱の小冊子には、打越鋼太郎さんと中澤工さんの対談が収録されています。
Amazonのゲーム紹介
Getchu.comのゲーム紹介
『infinity plus』の、プレイステーション・ポータブルへの移植版です。同梱特典としてオープニングムービーのDVDが、また予約特典としてはデコレーションステッカーが。
Amazonのゲーム紹介
インフィニティシリーズ6年ぶりの新作として発表されました。近未来のとある高校を舞台として巻き起こる事件を解決していく物語とのことです。
ファミ通.com / GAME Watch / ITmedia Gamez / 電撃オンラインの紹介
インフィニティシリーズとは言い切れないですが、中澤工さんが主要なスタッフとして参加されている、有限会社レジスタ開発のゲームです。
レジスタの公式ページ
初回限定版特典・予約特典テレカ
GNソフトウェアの公式ページ
ファミ通.com / GAME Watch / 電撃オンラインの紹介
電撃オンライン:レビュー
アスガルドから発売されたWindows移植版です。いわゆる『ディレクターズカット』に相当するようで、イベントグラフィックや立ち絵など追加要素が組み込まれています。
アスガルドの公式ページ
Getchu.comのゲーム紹介
中澤工さんが企画・原案・監督を手掛ける、有限会社レジスタ開発のゲームです。みけおうさんがメインキャラクターデザイン・原画を担当されています。
イエティの公式ページ
『ルートダブル』再開についてのご報告
電撃オンラインの特集ページ
好評だったXbox 360版に引き続き発売された、Windows移植版です。『ほぼ同一』のゲーム内容とのことですが、特典としてデスクトップアクセサリが同梱されています。
イエティの公式ページ
Getchu.comのゲーム紹介
エンディングの分岐や拡張エピソードが追加されて、ゲームの展開やシステムにも調整・拡張がなされた移植版です。PlayStation VITA版は、ダウンロード専用です。
イエティの公式ページ
Playstation.comのPlayStation3版ページ
Playstation.comのPlayStation VITA版ページ
ふつうシリーズ作品というと、世界観や登場人物が共通していることが多いですが『infinity』から始まるシリーズは、かならずしも世界観の関連は深くないですし、あまり登場人物も絡み合うことはなく、絵柄も作品ごとに違っています。
では、なにが共通しているか考えると、英語ではプログラムが永遠に脱出できない『無限ループ』を『infinity-loop』と呼んでいますが、そういった意味合いの『無限』ではないかと思います。かといって、これまでのところ『二番煎じ』になっていることはなく『この順番に遊ぶ必要がある』こともない作りになっています。
また毎回キャラクターデザインを手掛ける方は違っていますが、シナリオについては打越鋼太郎さんから改名された槻潮鋼さんが、ディレクターは中澤工さんが共通して担当されていて、一通り遊ぶことで『全体の構造』が見えるという特色があります。
ほとんど誰も注目していない気がする『SDR-project』ですが『Ever17』以降、キッドの本流『らしき』作品については、ゲームを起動させたときにロゴが表示されています。その『本流』が、どういった基準になっているか結構ひっかかっていますが、とりあえず電撃G's magazine 2002年6月号の『Ever17』の記事は以下のように紹介しています。
SDR-project作品に注目!
『Never7』や『Memories Off』のスタッフが新ブランドを設立。第1弾の本作に続き、今後も意欲作を送り出していくぞ。
また、これまで以下の作品が『SDR-project』ロゴ付きになっています。上記の説明と合わせると、それなりに納得できる組み合わせになっている気はします。
ちなみに『SDR』が、いったい何の略称か予想してみると以下のような感じに。